
富士市で注文住宅を建てる際には、費用の負担を減らせる補助金制度を知っておくことが大切です。富士市では、地元産材を使った住宅取得や、省エネ住宅の普及を目的とした制度、さらに子育て世帯や新婚世帯を応援する支援策など、多様な制度が用意されています。そこで本記事では2025年最新の補助金制度をご紹介します。
富士市で活用できる「持ち家向け」補助金制度
ここでは、静岡県富士市で持ち家を建てたり、購入したり、リフォームしたりする際に利用できる補助金制度をご紹介します。
富士地域材使用住宅取得費補助金(富士ヒノキの家)
富士市や富士宮市で産出される木材を使い、市内に新築や増築、住宅の購入を行うと利用できる制度です。
補助額は使用する木材の量に応じて異なり、4㎥以上で20万円、16㎥以上では50万円が支給されます。
なお、2025年からは既存住宅のリフォームも対象となり、10㎡以上の木材を使った工事に対して1㎡あたり3,500円(最大14万円)が補助されます。
申請は着工前に必要で、市税完納や市内施工業者の利用といった条件があります。
勤労者住宅建設資金利子補給制度
富士市で住宅を新築・購入・増改築する勤労者が、住宅ローンを静岡県労働金庫から借りた場合に、市が利子の一部を補助してくれる制度です。
条件として、市税を納めていることや、市内で5年以上勤務していることなどがあります。
補助金は年0.3%分の利息が最長10年間支給され、年2回(5月末・11月末)にろうきん口座へ振り込まれます。床面積や敷地面積にも基準があるため、利用前に必ず確認が必要です。
市民ゼロカーボンチャレンジ補助金制度
家庭からの温室効果ガス削減を目的とした制度で、省エネ設備の導入を支援します。
対象となるのは、太陽光発電システム、住宅の照明をLEDに交換する工事、高効率給湯器の導入、太陽熱利用システムの設置の4種類です。
それぞれ補助額や条件が決められており、事前に市の承認を受ける必要があります。交付決定前に契約や工事を始めると対象外になる点に注意が必要です。
なお、予算枠が限られているため、早めの申請が安心です。
富士市で利用できる「ファミリー向け」住宅補助金制度
ここでは、静岡県富士市でファミリー層に役立つ住宅関連の補助金制度をご紹介します。新生活のスタートや子育て世帯の暮らしを支える制度を知っておくことで、安心して住まいづくりを進められるでしょう。
はぐくむFUJI富士市結婚新生活支援補助金
結婚やパートナーシップ宣誓をしたカップルを対象に、新生活にかかる費用をサポートする制度です。
条件は、夫婦・カップルのいずれかが39歳以下であること、市内に住所を置き1年以上住む意思があることです。2025年度からは所得制限が撤廃され、前年に対象外だった世帯でも2025年1月1日以降の婚姻なら申請可能になりました。
対象経費は2025年4月1日以降の支払い分で、翌年2月末までに申請を行う必要があります。
富士市多世代同居・近居支援奨励金
子育て世帯と祖父母世帯が同居や近居を始める際に、住宅購入やリフォーム費用を助成する制度です。
実施期間は2024年4月から2027年3月までで、子育ての負担を減らし、高齢者も安心して暮らせる環境づくりを目的としています。
対象は小学生以下の子どもを持つ世帯とその親世帯、または65歳以上の高齢者とその子や孫世帯で、これまで別居していた場合に限られます。
申請は着工前や売買契約前に必要で、補助を受けた後は10年以上の同居・近居を続けることが条件です。
子育てグリーン住宅支援事業
省エネ性能の高い新築住宅や、省エネリフォームを支援する国の制度です。
特にエネルギー価格の影響を受けやすい子育て世帯や若い夫婦世帯が対象となり、ZEH水準を超える住宅取得やキッチン・浴室・トイレの改修などが補助の対象となります。
2030年度からのZEH基準義務化や、2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、国土交通省・経済産業省・環境省が連携して推進しています。
住まいの快適性を高めながら、家計と環境の両方にやさしい取り組みといえるでしょう。
富士市で住宅補助金を申請するには?
富士市で住宅に関する補助金を申請するには、まず各制度の募集期間や締め切りを確認することが大切です。制度によっては受付開始直後に定員に達して早めに締め切られることもあるため、富士市の公式サイトや担当課で最新情報を確認しましょう。
申請には、工事の内容や費用が分かる見積書や設計図面、事業計画書などの書類が必要です。信頼できる施工業者に現地を見てもらい、見積りやプランを作成してもらいましょう。
複数の業者から見積りを取ることで、費用の相場や対応の違いも比較できます。補助金によっては富士市内の業者による施工が条件の場合もあるため、要件を確認して選ぶことが重要です。
申請書は市役所の窓口で受け取るか、市のホームページからダウンロードできます。提出する際には、不備がないか必ず確認し、期間内に提出しましょう。交付決定通知を受け取る前に工事を始めると対象外となる制度が多いため注意が必要です。
工事が完了したら、領収書や施工後の写真を添えて実績報告を行い、その確認後に補助金が指定口座に振り込まれます。期限を守り、事前相談も活用することで安心して申請を進められます。
まとめ
富士市では、持ち家を取得する方や子育て世帯、若い夫婦などを対象にした住宅補助金制度が整っています。地元産材を活用する取り組みや、多世代で安心して暮らせる環境づくり、省エネ住宅の推進など、さまざまな目的で活用できる点が魅力です。ただし、各制度には利用条件や申請期限があるため、必ず最新情報を確認し、早めに準備を進めることが大切です。補助金を上手に活用して、家計の負担を抑えながら理想の住まいづくりを実現しましょう。
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